兄弟・姉妹の葛藤!?

「兄弟姉妹の葛藤」

先日、高校野球の福島県秋季大会があり、毎年甲子園に出場しているS高校が優勝しました。次は東北大会となり優勝または準優勝や上位まで勝ち進むことで来年の春の選抜に選ばれるという重要な戦いが続くなか、県大会の決勝のマウンドに立っていたのは当塾の卒塾生T・U君でした。見事8回を2失点と優勝へ貢献したのです。当塾に在籍していたころから勉強も野球もひた向きに努力し、家族の元を離れ3年目ようやく表舞台に出てきました。これからもケガをしないよう来年の甲子園を目指し頑張ってほしいものです。

一方、このT・U君の活躍を取り上げると、どうしても私は考えてしまうことがあります。実は、現在このT・U君の弟、T・S君(中3年)が当塾に小学5年生から通塾しております。彼も野球部に在籍していましたが、兄ほどのセンスはなかったのか、部活動を継続するほどの部員が集まらず、半ば休部状態だったこともあってか、中学2年の夏休み前に退部してしまいました。それからは時間もたくさん余っているから勉強に集中するかというと、ご多分に漏れず燃え尽き症候群(それほど必死に練習に没頭していたわけではない)のような生活で、部活をしていた時より集中力が散漫になり思うような成績がでていなかったのですが、さすがに中学3年の秋にもなり少しずつ勉強に身が入ってきたのかなというこの頃です。

ただ、ここで心配なのが先ほどのお兄さんの活躍です。当然、本人の家族も私もうれしいことなのですが、弟のT・S君にとってはちょっと迷惑なのかもしれません。小さい中学校なので学校の先生たちはお兄ちゃんのことを知っているので、先生方に「兄貴すごいなぁ」とか「お前もあんちゃんに負けるなぁ」とか、当然、周りの大人たちも似たようなことを本人に対して励ますつもりか、もしくは、まったく純粋にお兄さんのことを応援しているという思いだけで声をかけられることが増えたようです。でも、弟のT・S君にはまったく耳の痛い話でしかないのです。みんな悪気があって言ってるわけではないとわかっていてもいい気持ちはしないでしょう。

いろいろな家族がありそれぞれの環境の違いはあるでしょうが、現在の兄弟姉妹の関係は年齢差によっても違いますが、例え親でも兄弟姉妹に対しては、それぞれ別個の人格と思って接してあげないと現在の子供たちは精神的に簡単に傷ついてしまうものです。(だからといって、なんでも甘やかすという意味ではありません。そのさじ加減が難しいのですが・・。)

言葉や話では簡単ですが、現実はなかなか難しいことが生活をともにしている親御さんたちはじゅうぶんわかっているでしょう。でも、それでも常に意識しなおして子供たちと向き合うことが大事なのではないでしょうか!!私たち塾の指導も子育ても手抜きは許されないのです。

 

=いわき図書・平学習教室=

住谷 弘文.