「教育の2020年問題」の影響がすでに始まっている?

すでにご承知の方もいるかもしれませんが、「教育の2020年問題」、まだまだ不確定要素が多いのですが、簡単に言えば「2020年に高校・大学教育の内容が大きく変わる」ということです。とくに「大学入試は」これまでのセンター試験が終わり、新しい入試制度が導入されます。
今回は、この「教育大変革」は、大学受験を目指す高校生だけでなく、現在の中学生たちも少なからず、いや、意外と影響があるのではないかというお話です。

現在、福島県の県立高校の入試は、Ⅰ期選抜(自己推薦による入試-面接や論文など行う)・Ⅱ期選抜(学力試験と面接)・Ⅲ期選抜(面接と論文)に分かれています。
ここではⅠ期選抜とⅢ期選抜(募集する高校もあれば、募集しない高校もあります)は別として、今年のⅡ期選抜において、過去ではあまりなかったことがあったので話題にとりあげてみました。

何があったのかというと、例えば、Aという高校があります。ここの合格点数のボーダーラインは130点前後でした。この高校をSさんとMさんが受験しました。Sさんは135点でした、Mさんは110点でした。昨年までだったたら、Ⅱ期選抜に関しては、よほど本人に問題がなければ、Sさんが合格、Mさんは不合格です。しかし、今年は点数の低かったMさんが合格で、Sさんは不合格でした。何があったのかというと、そうです、俗にいう内申点がMさんのほうが高かったことによる逆転現象です。

では、どうしてなのか? Sさんは、1・2年は勉強に関してはちょっとサボリ気味でした。受験生としてむかえた3年生でようやく本気になって勉強に取り組み入試直前までの努力の結果「もぎテスト」でも140点前後とれるようになり受験しました。
一方、Mさんは、1年生からマイペースで学習に取り組みジワジワと学力を積み重ねて、受験を迎えました。 

ここまで読まれてきた方で気が付かれた人もいると思いますが、今年の「県立高校の入試」においてすべての高校ではありませんが、Ⅱ期選抜においても単なる学力のみではなく、中学3年間の過ごした経過も合格基準の一部に取り入れ始めたということです。

最初に書いた「教育の2020年問題」で大学の入試の大きな骨子は、高校3年間の学力の結果は当然ですが、内容も重視することになっています。簡単に言えば、高校1年から3年までをしっかり勉強して結果を出さなければ、単に入試テストの点数がとれれば合格という時代は終わりであるということでしょう。
それは、高校のみではなく中学にも言えることだと理解したほうがよいでしょう。

事実、市内のある中学校の理科の先生が、新学期が始まった時に、生徒たちに一枚のプリントを配り、その教科の評価方法について説明があったそうです。今まででは考えられないことですよね、どうして通知表の評価が5だったり、4だったり、3だったりするのか、なんて生徒は知りませんでしたからね。

すなわち、高校受験に対して中学校の考えかたは、当たり前ですが、「1年生からしっかり勉強して結果を出しておかなければ、3年生の後半になって頑張った結果としてテストの点数が上がったとしても合格できるとは限らない、1年・2年の結果は変えようがないのだ」ということを再確認のうえ明確に表明したということだと思います。

なにごとも「継続は力なり」これに勝るものないのですね!!