時代(とき)の流れと・・・

時代(とき)の流れ 、、、

先日、知人との会話の中ふと気づいたことがあります。
それは、知人が言うには「最近、文章を書かなくなったねぇ、学生のころは好きな女の子にラブレター(今では死語でしょうか)を何日も考えてやっと書きあげ、いい返事がきますようにと願いを込めてポストに投函し、相手からの返事がいつ来るかと毎日帰宅すれば真っ先に郵便受けをドキドキしながら覗き、返事が来たときのやったぁーという感激、そして、返事を読んだときのショック! でも、それが楽しかったんだけどなぁ」と。

今の子供たちには想像することもできないことでしょうが、なぜかいろいろな意味で生きている実感があったような気がします。すなわち、心臓がバクバクすることがよくあったものです。

そんなことを考えながら、近年よく耳にする言葉があります。それは「時代が変わった」とか、「今は違うんだよ」などの半分嘆きのような、物事に対して諦めてるような、どちらかというとネガティブな意味合いの時に使われているよう気がします。

でも、本当にそうなのでしょうか?

確かに、私が30年ほど前に「学習塾」を始めた時と比べて、世の中は色々変化してきました。バブル絶頂期からのバブル終焉、長い不景気時代と経済的な変化、そして、インターネットの広がりや携帯電話の異常な普及により、大人から子供まで、生活習慣から仕事まで大きく変化してきました。

ただ、これらは物質的・経済的に関連することであり、人間そのものの進化はほとんど変わっていないはずです。変わったとすれば便利な時代になって一つ一つのことが面倒がる人間が増えてきたでしょうか。

先日のあるニュースを見てここまで面倒なのかと愕然したものがありました。それは、ここ数年前から「ガム」の売れ行きが下がっているということです。テレビのCMなどよく見る商品だけに、なぜ、と思いよく読んでみると、「若者たちのガム離れ」とくに10代20代の若者たちだそうです。ガムを食べない理由としてのアンケートを取ったところ、1位「ガムを噛むことが面倒くさい」だそうです。

ここまで来たのか、今の若者たちの「面倒くさぁ現象」!! 
そのうち「ごはんを食べるの面倒くさい」「歩くの面倒くさい」「話すの面倒くさい(これはすでに現象が現れている)」・・・。なんてことに!

ちょっと、話が横道にそれましたが、21世紀の今、パソコン・スマホ(SNS全般)などを日常的に使用している人々が増えているわけですから、先ほど述べた手紙を書くなど毛頭あるわけもなく、文章も綴ることなく日常を過ごしている、特に小学生から中学生の子供たち。書くこと読むことを怠っているとどのような弊害が目立ってきているのか考えてみました。あくまでも原因の一つとしてですが、

(当塾に通っている子供たちを中心に見てみると、すべてではありませんが)次のようなことが目につきます。
① 字が汚い(特に、男子)→丁寧さがなく雑である。
② 文章を丁寧に最後まで読むことが面倒くさくなり、結局は何が書いてあるのか理解できない→正しい解答をすることはできない。
③ 想像力が乏しくなっている。
④ 会話能力が著しく低下している。
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など、例をあげたらきりがありません。

これらはあくまでも私見ですが、大きな間違いはあまりないといえましょう。

ここ数年の福島県の高校入試模擬テストのデーターをみてみると明らかに学力低下傾向に歯止めがかかりません。今年も7月から5回ほど行っていますが、250点満点のテストの平均が120点を超えたのが1回だけです(11月のみ)。
昨年も低いと言われていましたが、今年はさらに低いように感じます。
これらの学力低下にはいろいろな原因があります。
福島県の場合、例えば、震災による生活環境の不安定、ゆとり教育からの脱却による弊害、新学習要項の無理なカリキュラム・・などあげたらこれまたきりがありません。

ただ、一つ大きな原因として考えられることは、さきほどから述べてきていること、すなわち「文章と親しむ生活」を日常的に送っていないこと。
はっきり言い換えれば、大人も含めた日本人がどんどん面倒なことから離れてしまったことで子供たちもさらに輪をかけて面倒なことをしなくなってしまった。

パソコンやスマホなどのデジタルな道具、便利で重宝しています。このようなことを綴っている私もパソコン・スマホを使っていることを否定しません。(ただ、私は使っているのです。機会に使われているとは思っていません)

「時代の流れ」だからではなく、アナログのいいところは、いつまでも踏襲するべきではないでしょうか。今さらと思うのではなく新しく始めるつもりで一歩一歩確実に階段を上がるようにすすめていく。それがやがて人間形成に必ず役に立つ結果が導きだされるのではないかと思います。

とくに、小学・中学生の成長期のころにあまり便利な道具を持ち、楽な生き方を覚えてしまうと、その後の高校や大学、やがて社会人となっても人間的にどうなのかと ? が付きまとうことになる可能性が大きいです。

小学生や中学生がいる保護者のみなさん、日常的にバソコンやスマホを利用するのが当たり前だと思わないでください。本当に必要な時期はもっと先のはずです。今さらながらアナログ生活の大切さを見直し、特別なことをすることはありませんが、なんでも楽ことばかりではないことの実体験をしながらの成長を見守ることが必要なのではないでしょうか。

最後に、ここ数年間でレコードの生産が右肩上がりだそうです!!
アナログ時代の復活なのでしょうか!?